無断宿泊、窃盗、不在型民泊を狙ったトラブル続出 求められるセキュリティー強化

Airbnbに部屋を掲載される多くは、部屋を提供するホストが同居しないホスト不在型で運営され、ゲストは事前にホストから通知された暗証番号でキーボックスを開錠し、部屋の鍵を取得、チェックインする流れとなっている。実は今、この不在型民泊で、民泊ホストを狙ったトラブルが相次いで発生している。

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Airbnbデータ分析サービス「AirLABO」によると、関東圏のホスト不在型民泊は12,573件、全型の内68%を占め、過半数が不在型であることが分かる。

空き日を狙って不法侵入、無断宿泊のやりたい放題

Airbnbではカレンダーが公開され、その部屋の予約有無を誰でも確認できるようになっている。その空き日に部屋へ侵入し、無断で宿泊をするというトラブルが特に大阪で多発している。民泊に関わらず、全国でも8万件以上にのぼるとされる空き巣被害だが、民泊のセキュリティーの甘さから不在型民泊を狙った被害が急増しているのだという。

「解放状態」不在型民泊のセキュリティーレベル

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民泊で多く利用されているキーボックス。4桁の暗証番号を合わせると開錠される仕組み。

不在型民泊の多くが、キーボックスを利用してゲストが鍵を取得する流れで運営され、ゲストにはキーボックス開錠のための暗証番号が事前に通知される。ある報告された例では、複数グループのゲストが連携し、ゲストが取得したキーボックスの暗証番号を別グループのゲストに知らせ、そのゲストが空き日を狙って無断で宿泊、運営ホストは正規の予約ゲストから「部屋が掃除されていない」というクレームの連絡を受けて、初めて無断宿泊の事実を知った。家電製品などの盗難も確認されており、被害はその1件で十数万円に及んだという。

海外のSNSで、AirbnbのリスティングURLとその部屋の暗証番号が共有されるなど、不在型民泊はもはや「解放状態」、誰でも入れる無料宿になっていると言える。

被害は運営ホストだけではない

上記のトラブルは、決してホストだけの被害ではない。一度、近隣住民の視点になって考えてみて欲しい。素性を誰も把握していない、不法侵入、窃盗を犯す犯罪者が出入りするなど、治安悪化そのものであり、いつ新たな犯罪が起きてもおかしくない。民泊に対しては「テロリストの潜伏先に利用される」「複数の外国人が出入りしていてオートロックの効果がなくなる」など治安悪化を懸念する声がかねてよりあげられている。運営サイドは自己の利益だけではなく、近隣への配慮も視野に入れセキュリティーの強化に臨むべきではないだろうか。

ゲストごとに暗証番号を変更するなどの対策を

フロント受付、鍵の受け渡しを代行する「タビカギ」などを利用すれば、ゲストの素性確認が取れ、かつ鍵は手渡しになるため、鍵の開錠を無断で別ゲストが行うことができず、無断宿泊などのトラブルは防止できる。

このようなサービスを利用せずとも、ゲストごとにキーボックスの番号を変更することでも防止可能だ。運営業務を代行会社に委託している場合は、代行会社に相談してみると良いだろう。清掃作業のみを外注しているという場合でも、清掃時に指定の番号に変更するという作業を追加してもらえれば解決できる。