徳島県が民泊体験モニターツアーを実施、”徳島特有の体験サービス+民泊”の魅力とは

 徳島県は、国内・海外の通信社やメディア関係者、ブロガー、民泊関連企業など10名を招いた「徳島民泊体験モニターツアー」をシームレス民泊を進める徳島県阿南市新野町を中心とした地域で3月18日・19日に行った。

徳島県は、人口減少時代における交流人口の拡大や、国際大会や阿波踊りなどの大規模イベント時における宿泊施設不足(イベント民泊)、農林漁村地域の収入拡大(農林漁家体験民泊)、災害時における高齢者などの避難所確保(シームレス民泊)などを目的に民泊を進めているが、今回は民泊との親和性が高く、国内外の民泊企業などもサービス提供を進める体験型観光と合わせ、本格稼働に向けた課題集約や、徳島県の民泊推進を多くの方に知ってもらうことを目的として実施された。

ツアー初日は、廃校を活用した農村体験宿泊施設「ふれあいの里さかもと」にて、徳島ならではの煮豆入りのちらし寿司などの郷土料理を県のキャラクター「すだちくん」と共に堪能し、街道沿いの軒先に雛人形を飾る「坂本おひな街道」を散策した。その後、四国霊場第20番札所鶴林寺へ向かう参道で歩き遍路を体験し、21番札所太龍寺を経て、平等寺へと到着した。

平等寺では徳島文理大学の床桜教授がシームレス民泊について、また平等寺の谷口副住職が四国遍路について参加者に説明し、「南海トラフ巨大地震」や「お接待文化」などの徳島県が抱える背景について理解を深めた。

夜には新野町や徳島県の特産品を用いた手料理とともに地元住民との交流会が行われ、4月オープン予定の平等寺「坊主の宿」と、近隣の民家の2箇所に別れ、宿泊した。

2日目は早朝から、平等寺にて朝のおつとめを体験。朝食後には、副住職に寄る瞑想指導(呼吸法など)があった。その後、体験サービスを準備している阿南市新野町のはたえだ直売所の協力により、タケノコ掘りや竹細工体験、竹林でのランチが振る舞われた。

午後からは徳島に初めてきた方が多かったこともあり、阿波踊り会館での阿波踊り体験や、藍染工芸館での藍染体験が行われ、徳島県の魅力を詰め込んだ内容となった。

終了後に行った参加者へのアンケートでは「住民との交流が良い」「お接待文化を前面に」という評価の声が多かった一方で、「トイレは男女別に」「防音や個人スペース、安全性の確保を」という女性への配慮を求める要望も数多くあった。

ツアーに参加したメディア関係の30代女性は

手作りの食事や、朝のおつとめなど、遍路文化における「お接待」を副住職や地元住民との交流を通じて体感できたことが民泊の魅力だと感じた。特に竹林での体験は印象深く、ここでしかできない暮らしの豊かさを感じた

と語った。

また、ツアーの運営をした旅行会社のエアトラベル徳島は

拡大するインバウンドにおいて、宿泊施設の確保は重要であり、弊社としても民泊や体験型観光の活用を検討したい

と語った。

主催者の徳島県地方創生推進課の加藤貴弘氏は、「今回のツアーを通じて得た課題を踏まえ、地方創生実現への交流人口拡大、海外からの旅行者や大規模イベント開催時における宿泊施設不足解消、過疎地域の活性化や若者の新たな活躍の場など、様々な可能性を秘めた徳島ならではの民泊を拡げていきたい」と意気込んだ。