インバウンド頼りの民泊ホスト必見!外国人旅行者から人気の宿泊先地域

 

4月28日、宿泊旅行統計調査の平成29年2月の調査結果(第2次速報値)、3月の調査結果(第1次速報値)を発表した。日本人の延べ宿泊者数は引き続き減少基調にあるものの、外国人の延べ宿泊者数は伸び率こそ鈍化したものの、1月・2月の合計では+1.0%と伸びていることを示した。

 

延べ宿泊者数は伸びていない

訪日外国人旅行者の急増が騒がれた2014年〜2015年とは異なり、2015年〜2016年は外国人旅行者数の伸び率が鈍化し、昨年から今年にかけては、より鈍化していくことも考えられる。

それに加え、日本人延べ宿泊者数は2015年の1月から15ヶ月連続で前年同月比がマイナスを続けている。日本の総人口は継続的な減少が見込まれ、今後も日本人による国内旅行は減少を続けると考えられ、外国人旅行者による宿泊数の成長が一巡し、伸びなくなってしまった後には宿泊施設の供給が過剰な状態になるのではないかという、「民泊不況」が始まるリスクを懸念する声が聞かれるようになった。

 

外国人宿泊者数はごく一部に過ぎない

外国人延べ宿泊者数は、昨年は2月にあった春節の期間が今年は1月下旬から始まった影響をうけ、今年2月の前年同月比-5.6%と減少したが、1月と2月の合計では前年同月比は+1.0%であった。しかし、上図から見ても分かる通り、外国人延べ宿泊者数は日本人延べ宿泊者数の1/5〜1/10程度にしか満たない状況だ。

訪日外国人の需要に支えられている 民泊 は、日本人の認知率はこの1年で格段に上がったものの、その印象は決してポジティブなものではなく、利用意向は非常に低いものとなっている。

今後、民泊の継続的な事業運営を考えるのであれば、外国人需要に絞るのではなく日本人需要をターゲットにした戦略が必要となってくるのではないだろうか。

 

外国人旅行者の好みを知り、対策する

出身地別、訪日外国人旅行者の宿泊地域上位5県

上図から、どこの国の訪日旅行者がどの地域に宿泊しているのかが分かる。「東京、京都、大阪が訪日外国人には人気がある」という話はよく耳にするが、実際には地域により大きくその内容は異なるようだ。タイ、マレーシアから来る旅行者は東京よりも北海道への旅行を好み、韓国からの旅行者は大阪、福岡、北海道を好み、東京は4番目の13%にとどまっている。民泊ホストは運営による収益を上げたいと考えるのであれば、自身が展開する地域が、どこの国籍の旅行者から人気が高いのかを知り、彼らが好むモノ・コトを提供し、付加価値をあげ、他施設にはない泊まりたくなる魅力を用意しなければならない。

 

関東圏

東京に訪れる外国人旅行者は、中国人が最も多く、アジア圏だけでなくアメリカからの旅行者も多い点が特徴的だ。群馬は台湾が46%と半分近くもの割合を占める。

 

関西圏

台湾人からの人気が高い兵庫県、中国人の宿泊割合が過半数を超える奈良県。

 

九州・沖縄

九州・沖縄での特徴は、韓国人旅行者の多さだ。沖縄はグアムやハワイのような南国リゾートとしての人気が高く、飛行機を使えば2時間程度で行くことができるアクセスの良さも人気である要因の1つ。

 

参照:「宿泊旅行統計調査(平成29年2月・第2次速報、3月・第1次速報)