国交相、客室稼働率や旅行消費額など旅行・観光の最新動向を発表

 

国土交通省は30日、2016年の旅行・観光の動向をまとめた「観光白書」を公表した。2016年の訪日外国人旅行者は2403.9万人に達し、過去最高の記録となった。アジアからの訪日外国人旅行者は、2,010 万人で前年比 22.8%増となり、訪日外国人旅行者全体に占める割合は83.6%に達した。中国は、個人旅行やクルーズによる訪日需要の高まりとともに、航空路線の拡充も相まって、訪日外国人旅行者数は637.3万人となり、初めて600万人を超えた。

以下に4点、民泊事業者は知っておきたい2016年における動向の変化や特徴をまとめた。

 

1. 旅行消費額は中国人が圧倒的最多

2016 年(平成 28 年)の訪日外国人旅行消費額を国籍・地域別にみると、中国が1兆 4,754 億 円となり、総額の 39.4%を占めた。次いで、台湾 5,245 億円(構成比 14.0%)、韓国 3,577 億円 (同 9.5%)、香港 2,947 億円(同 7.9%)、米国 2,130 億円(同 5.7%)の順となっており、これら上位5カ国で総額の 76.5%を占めた。

 

 

2016 年(平成 28 年)の訪日外国人旅行消費額を費目別にみると、全体に占める割合では、買物代が 38.1%と最も高い割合となったが、前年(41.8%)に比べ減少した。一方、宿泊料金、飲食費及び交通費は前年に比べ増加した

 

2. 四国、北海道、沖縄、外国人旅行者からの人気高まる

北海道

国際航空便の新規就航や増便により、宿泊者数が大幅に増加した韓国、マレーシアを中心に、 外国人延べ宿泊者数が増加した。 また、外国人の伸びに加え、2016 年(平成 28 年)3月の北海道新幹線の開業による国内客の 増加により、延べ宿泊者数全体についても増加した。

四国

台湾・高松間の定期航路増便や 2016 年(平成 28 年)7月より香港・高松間のLCC定期航路が就航したことに伴い、台湾、香港からの旅行者が増加したほか、中国からの旅行者が四国にも来訪し始めたこと等により、外国人延べ宿泊数は高い伸びを示した。

沖縄

外国人延べ宿泊者数は、台湾、韓国、中国、香港の各市場からそれぞれ新規就航及び増便等の 航空路線の拡充により、増加した。また、外国人の伸びを受け、延べ宿泊者数全体についても増加した。

 

3. 大阪の客室稼働率が最高の84.1%

客室稼働率(全国)は 2011 年(平成 23 年)の 51.8%から 2015 年(平成 27 年)の 60.5%まで は上昇が続いていたが、2016 年(平成 28 年)は微減し、60.0%となった。また、東京都と大阪府 の2大都市部の客室稼働率は引き続き高い水準にあり、2016 年(平成 28 年)にはそれぞれ 79.4%、84.1%となっている

 

4. 外国人旅行者の利用割合は引き続き増加傾向

延べ宿泊者数全体に占める外国人の割合をみると 2016 年(平成 28 年)は 14.3%であった。 宿泊施設タイプ別では、特にシティホテルにおける外国人の割合が高く、2011 年(平成 23 年) は 13.8%であったが 2016 年(平成 28 年)には 32.6%にまで拡大し、宿泊者の約3人に1人が外 国人となっている

 

参照:「「平成28年度観光の状況」及び「平成29年度観光施策」(観光白書)